墨にのせる想い
顔真卿『祭姪稿』
「壁一面に大きな作品を 書道とか習字とか聞くと、皆さん半紙サイズのものを思い浮かべると思うんですけども、たぶんその壁(学館ラウンジの壁を指して)あれくらいの大きさの作品ですとか、あの4枚分とか、5枚分の作品、縦が1メートルちょっと、横が90センチくらいの大きな作品などもあります。作品数も多いので、かなり大きな作品展になると思います」
―個人的でかまわないので、どういった作品になさる予定ですか?
「顔真卿っていうお役人さんがいらっしゃったんですけど、その方の甥がその安史の乱で、巻き込まれて殺されてしまいまして、その甥を悼んでかいた作品があるんです。それを※臨書しようと思います」
※臨書…書道で、手本を見てそのとおりに書くこと。
―どうしてこの作品を選ばれたんですか?
「その作品がその甥が亡くなったことをただ死んじゃったとか、そういうことで書いてるんじゃなくて、あの甥の出身とかから始まって、甥が亡くなったことに対する悲しみですとか、甥に対する思いですとか、その想いが文字そのものに表されているんですね。最初はなんか淡々としてて、ただちょっと字がきれいだなって思うくらいなんですけど、最後の方はもう、ほんとに気持ちが高ぶってしまってて、ほんとになんか字でも、もう字じゃないなってくらいに、すごい殴り書きっていうか、こう書きつづった感じが表れてまして、それを見て想いを汲み取って、書けたらいいなと思って」
一回性の芸術
「たぶん絵画と違って、書道があるのは、一回性の芸術っていうんですかね、一瞬で決まるっていうんですかね。中には、何十分もかけて書く場合もありますけど、創作とかですと、一瞬、数秒で決まりますし、一回性っていうのはある意味書道の魅力だと思いますね。あとは、漢字っていうのは意味があるんですね絶対何か。漢字っていうのは、一文字でも何かしら意味がこめられていて、その意味を汲み取って自分の思っていることとか、自分の表現したいこと、思いを形にするのが、書道っていう行為だからという話を聞きました」
―何か最後にメッセージなどあれば
「書道っていう皆さんが持っているイメージをかなり壊して、いい意味で期待を裏切る作品がたくさんあると思いますので、ぜひお越しください」
■文学部書道書写ABCD(綾部光洲書道講座)■
- 企画日時
11月4日(土)、5日(日) 32号館321教室 - 構成人数
20人〜40人程度
第一、第二文学部の綾部光洲先生が教えるクラス(火曜金曜6、7限)の受講生とOBOG - 普段の活動
前期は、習字の初歩的な筆の使い方とかなの書き方を学び、後期は古典の臨書や創作を行う
書道をずっと専門にやってこられてきた方。かなり熱く語ってくれる先生。初心者の方にもきちんと丁寧に教えてくださるそう。空海の研究をされている方で、授業の合間にもそのかなり専門的な知識や豆知識も伝えてくれる先生だとか。
Writer. 中西のり子











