一部のインスタント麺の価格値上げ。
とうもろこしの東京穀物商品取引の価格の高騰。
最近、食に関するニュースが紙面やテレビをにぎわせている。
相次ぐ価格の高騰の要因は、原油や穀物の取引価格の高騰だ。
なぜ、高騰しているのか。
そんなに需要過多で、資源が枯渇しているのか。
確かにオーストラリアの二年連続干ばつにより、小麦の輸出量の低下がしきりに報道されている。
しかし、一方では食用の需要ではない、「バイオ燃料」による需要の急増という背景がある。需要急増により、シカゴの商品取引所ではとうもろこしの取引価格が高騰している。それにともない、大部分を輸入に頼る日本でも、取引価格が高騰しているのだ。
アメリカの生産者は、価格の高いとうもろこしをより多く作付けし、その分大豆の作付け面積が減少している。さらに、生産力・収穫量を上げるために「遺伝子組み換え」が増加し、アメリカ産とうもろこしの73%が「遺伝子組み換え」。バイオ燃料による需要を満たすための手段として、今後その割合は増加していきそうだという。
僕はこの報道を目にしたときに、目を疑った。
「えっ。73%も遺伝子組み換え。まじで。やばいじゃん」と思った。
遺伝子組み換え食品は安全ではあるそうだ。でも安心かは僕自身その不安をぬぐえない。遺伝子組み換えとうもろこしや大豆を一生食べ続けた人なんてまだいないわけだし、もし近い将来になって、「実は遺伝子組み換え食品には問題がありました」なんていわれたらどうしようもない。
さらに、とうもろこしは牛や豚の畜産飼料。価格の高騰は、牛肉や豚肉の価格高騰も招く。そのうえ、今後「遺伝子組み換え」とうもろこしが増加し、これをエサとして食べた「遺伝子組み換え」(飼料で育った)牛肉を口にする日が来るかもしれない。
もっとも、サラダ油には表示の義務がないから表示されていないものもあるが、多くは「遺伝子組み換え」の菜種から取られた油である。国産菜種の自給率が1%未満で輸入に頼る日本ではやむをえないのかもしれないが。
食のグローバル化。自給率39%の日本。
「でもそんなの関係ねぇ」ではすまされなくなってきてると僕は思う。
「カップヌードルが高くなって、財布的に痛い」以上の痛みが僕らを襲うかもしれない。
農林水産省のホームページに掲載されていた食料の未来を描く食料会議の第一回会議の資料10P(http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/kanbou/syoku_mirai/)lに掲載されていた国内農地のみで私たちの食事をまかなう場合の献立は以下のとおり。
朝食
茶碗1杯
(精米75g分)
粉吹きいも1皿
(じゃがいも2個・300g分)
ぬか漬け1皿
(野菜90g分)
昼食
焼きいも2本
(さつまいも2本・200g分)
蒸かしいも1個
(じゃがいも1個・150g分)
果物
(りんご1/4・50g分相当)
夕食
茶碗1杯
(精米75g分)
焼きいも1本
(さつまいも1本・100g分)
焼き魚1切
(魚の切り身84g分)
現在の食生活とはかけ離れた献立となってしまう。
こんな食事で満足できる人はあまりいないだろう。
日本が今後、どのような食料戦略を持ち政策を実現していくか、僕ら消費者一人ひとりの問題である。
10期園田博之
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【シンポジウム】
私たちの食のゆくえ~日本の食料問題を考える~
日時:早稲田祭2日目11月4日(日)14時~16時30分(予定)
場所:早稲田大学14号館102教室
コーディネーター:高野孟氏(インサイダー編集長、早稲田大学客員教授)
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