「早稲田祭2007」サークル・企画紹介

水島朝穂ゼミ取材・調査班

あなたは何を食べる?

 

世界と私たちの食とのこんな繋がり方、知っていますか?

 

甘くて苦いチョコレート

段々寒い季節が近づいてくると、チョコレート菓子の種類が増えて幸せな気持ちになりませんか?あの甘さとコクに心も体も癒されますね。

チョコレートの原料のカカオは日本では獲れないためガーナやコートジボワールからの輸入に依存していますが、現地では、数少ない先進国への輸出品として値段競争の激しい農作物です。先進国企業にカカオを売る中間業者は、生産者から安く買い叩こうとし、多くの生産者は生き残れるようにコスト削減を図ります。その方法は、13歳未満の子どもを労働力とする―いわゆる児童労働です。中には、15ドルで売られて他国のカカオ農園で働く子どももいます。カカオ農園で働く子どもは25万人以上に及ぶと国連関係機関から報告されています。子どもたちは、カカオが加工されてチョコレートというお菓子に変わって、私たちの口に入ることなど知る由もありません。

 牛丼と水不足

 牛丼は、もはや日本食の代表格とも言えるほどポピュラーな料理ですね。

牛丼というとつい輸入牛のことを連想しがちですが、実は同時に大量に輸入しているものがあります。

それは、「水」です。

牛を育てるには穀物が必要で、穀物を育てるためには大量の水が必要とされるからです。牛丼一杯当たり100gの肉を使うとすると、何と2t(500mlペットボトル40本分)が輸入されていることに匹敵します。この水は目には見えないことからバーチャルウォーター(仮想水)と呼びます。輸入食品が増えるということは、それだけ輸出国の水消費を増長させることになり、第一次産業に依存しているような途上国では深刻な水不足、及び人々の死を招くことになります。

 

北海道への合宿で食と農の現場に触れ、私たちの命が動植物の命に、また生産者の方たちによって生かされていることを私たちは肌で感じました。

食糧自給率の問題は、単なる数字だけの問題ではありません。

国内外を問わず、食を作り出す人たちの姿に私たち消費者が想像力を馳せられるかの問題でもあると思うのです。

今、日本では年間約2000万トンの食糧がごみとなり、これは世界の7000万人を1年間養える量に相当します。

生産者と消費者の距離が遠い「大量生産・大量消費」のグローバル市場経済下に生きるということは、自分がその仕組みの歯車になっているということ。でも大切なのは、歯車であるからこそ現状を変えていく力となりうると自覚することではないでしょうか。

あなたは今何を食べていますか。 

そして明日から、何を食べますか?

 

9期高柳亜美

 

 

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私たちの食のゆくえ~日本の食料問題を考える~

 日時:早稲田祭2日目114日(日)14時~1630(予定)

 場所:早稲田大学14号館102教室

 コーディネーター:高野孟氏(インサイダー編集長、早稲田大学客員教授)

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>>「北海道から見た日本の食糧事情」の記事一覧

北海道から見た日本の食糧事情の企画

身近だけどちょっと遠い食の問題について、学生によるプレゼンや有識者によるパネルディスカッションを行います。コーディネータにはジャーナリストの高野孟氏を招きます。
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