「早稲田祭2007」サークル・企画紹介

水島朝穂ゼミ取材・調査班

個人的な話をするならば、私は「食べる」ことがものすごく好きだ。
でも、料理をすることはもっと好きで、スーパーの中をウロウロする事が好きだ。
そして、自分の料理したものを誰かに食べてもらうことはもっと好きだから、
私のエンゲル係数は相当高いと思う。

更に個人的な話をするならば、
中学を卒業して、ニュージーランドの高校に留学した。
クライストチャーチの空港に、大きなスーツケースひとつと一緒に降り立った私を、

学校の事務のおばさんが遅刻して迎えに来た。
それから2時間かけて、学校のあるティマルという町まで車で向かったのだが、
その窓から見た景色は、今でも鮮明に覚えている。
一面に広がった緑の牧草地。
その上にある白い点々としたもの。
羊だった。
それが延々と続くのだ。

ニュージーランドは、人よりも羊の数が多い。
羊の出すゲップのせいで、CO2排出量もとても多い。
そんな沢山の羊のほとんどは、羊毛を取ることを目的として育てられている。
もちろん食用のものもいて、ニュージーランドのラムはおいしくて、人気だ。
でもやっぱり、マトン(大人の羊の肉)はあんまり人気がなくて、需要もそこまでな
い。
子羊のうちに生き延びて、ウールをたくさん生み出した羊たちは、
毛を何度か刈り取られた後、生後2~3年で、ペットフードに加工されるそうだ。
なんだか、可哀そうな気がした。
羊が、可哀そうな気がした。
そして、世界には飢えに苦しんでいる人たちが沢山いるのに、
なんでペットフードなんかにって。

でも、日本はもっとすごかった。
自給率が40%を切っている。残りの60%は輸入物に頼っている。
でも、実際はその60%以上のものを輸入している。
日本が輸入している6000億円分のうち、
2000
億円分は、消費されることなくゴミになっているのだ。
その食料で、一体何人の飢えを満たしてあげられるのかな。
いくつの命を生かしてあげることができるのかな。
モッタイナイを世界に広めようなんて、
まずは自分を見直す必要があるのではないでしょうか。

スーパーに行くと、カボチャが売っていた。
ひとつは千葉産で、
ひとつはニュージーランド産。
どちらかと言えば、
私にとってはニュージーランド産のカボチャの方が、思い入れはある。
でも、日本がこうやってどんどんどんどん輸入を続ければ、
日本の農家が苦しくなって、過剰な輸入が進む。
ただひとり、私が2つのうちどっちかをとることで、
何か大きなことが変わるわけじゃないかもしれない。
でも、何かをせずにはいられない。

そんなことを今まで考えたこともなかった私は、
北海道から帰ってきて以来、頭をフル回転させながら、
今日もスーパーの中をウロウロしている。

11期金城加都子

 

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私たちの食のゆくえ~日本の食料問題を考える~

 日時:早稲田祭2日目114日(日)14時~1630(予定)

 場所:早稲田大学14号館102教室

 コーディネーター:高野孟氏(インサイダー編集長、早稲田大学客員教授)

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>>「北海道から見た日本の食糧事情」の記事一覧

北海道から見た日本の食糧事情の企画

身近だけどちょっと遠い食の問題について、学生によるプレゼンや有識者によるパネルディスカッションを行います。コーディネータにはジャーナリストの高野孟氏を招きます。
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