やくみつる先輩

やく みつる

1959年東京都出身。漫画家・コメンテーター。

桐蔭学園高等学校を卒業後、早稲田大学商学部へ入学。プロ野球を中心にスポーツ、政治、時事ネタなどの四コマ漫画、イラストを手掛ける。現在漫画家だけではなく、テレビ番組のコメンテーターなどの活動もしている。また、新語・流行語大賞選考委員や日本昆虫協会理事なども務めており、多岐にわたって活動している。




1.学生時代で印象的な思い出は何ですか?

―私は漫画研究会に入っていたのでほとんどそこに入り浸っていました。ちゃんと授業に出てはいたのですが、学部には友達を作らなかったので3年の時に語学のクラス名簿から名前が消えてしまったほどでした。学生会館の部室にいると1人、2人と集まってきて4人集まると雀荘に行きました。それが終わると高田馬場で飲んでいました。無為な毎日でしたね。


2.今の道に進んだきっかけは何ですか?

―なかなか就職は決まらなかったのでこれはもう留年だなと覚悟しました。留年となると学費を親に出してもらう訳にはいかないので、漫画の仕事をキープしなければと思い、連載を持ちました。でも、その後就職先が決まってしまったので二足のわらじを履くことを余儀なくされましたね。4年ほど続け漫画のみでやっていける目処が立ち、会社を辞めましたね。


3.仕事をする時に心がけていることはありますか?

―ベタですけどものすごく締め切りを守りますよ。というのは出版社にいた時に印刷所の人にしわ寄せがいき、その社員が疲弊していくのを見ていて、迷惑をかけてはいけないとつくづく思ったからです。漫画家の中には締め切りを守らないことを当然のように心得、振舞っている人がいますけどそれには反対ですね。かといって質を落としてまで描けばいいというわけではないですよ。ある程度のとこでスパっと描くのが重要だと思いますね。


4.色々なもの収集するきっかけになったことはありますか?

―基本的に未来志向じゃないんですね。むしろ過去をミノムシのようにまとっていたほうが居心地はよく、関わりのあったことを形に残しておきたい、そういうところですね。だから新しいものはあまり興味ないです。そういう意味では後ろ向きです。進取の精神は全くないといっていいほど、欠落していますね。


5.この業界で尊敬してる人はいますか?

―私は日頃、ひっかかった言葉は蓄積するようにしているのですが、この語彙を増やすという点で尊敬しているのは、デーブ・スペクターさんですね。デーブは今でも日本語を一日3つ覚えているとか。見上げたものだなと思います。


6.今後挑戦したいこと、現在の夢は何ですか?

―むしろ今後は収束していきたいですね。己が収集したものをどういうふうに配分していくかを考えています。それとまだ行ってないところに行くことですかね。最近はロケで地方に行くたびに、日本にこういうところがあったのかと感心しています。なるべく今は地方ロケの仕事をいれようとしています。楽しくなってきました。


7.今年の早稲田祭のテーマが「関わるすべての人が夢追い人であり続ける」なんですが、
夢をもつことでいいことは何だと思いますか?

―直接的に叶えるのは難しいですけど、自分の夢からどう派生させていくかが大切なのでは?派生した先で別の夢が叶うこともあるのでね。一直線に目標を掲げて邁進していくのもいいけどもそうそう上手くいかないし、学生時代、自分がこうなるとは想像していなかったですしね。


8.早稲田大学の良さは何でしょうか?

―自分の体質には合っていましたね。私は泥臭く生きるという気質にあこがれていったのでね。


9.早稲田生にメッセージをお願いします。

―今もなんだかんだで早稲田行くんですよね。見かけたらその時に無視しないでください。声かけてください。無視されるのは辛いですからね。


(インタビュアー太田舞)


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